「アンコール遺跡って、アンコールワットだけじゃないんですよ!」というのは、前回の「タプローム遺跡」紹介記事でお話しました。
さて、そんなアンコール遺跡群の中で、それこそ群を抜いて巨大な遺跡をご存知でしょうか。
クメール王朝時代、もっとも栄えたといわれる都跡「アンコールトム」遺跡がそれ!
アンコールワットに続き、1,2を争う人気遺跡「アンコールトム」について、詳しくご紹介したいと思います。
アンコールトムについて知ろう
そもそもアンコールトムって何?
Angkor Thom(アンコールトム)は1辺約3キロ、高さ約8メートルの城壁に囲まれた、クメール時代の城跡です。かつては10万人以上の人が暮らしていたそう。
ジャヤバルマン7世によって、12世紀後半に作られました。
中心寺院である「バイヨン」の他、「象のテラス」↓や「ライ王のテラス」など複数の遺跡で成り立っています。
アンコールトムの場所
アンコールトムのざっくりとした場所について。
赤いバルーンが「アンコールワット」、そして、青が「アンコールトム
」。
地図を見たらわかる通り、アンコールワットと比較しても、その巨大さがわかるかと思います。
*黄色は遺跡入場券(アンコールチケット)を販売しているチケットセンターです。アンコールチケットに関してはコチラをご覧ください。
アンコールトムの見どころをご紹介
南大門
アンコールトムの中心寺院「バイヨン」からは、東西南北に方角にそれぞれまっすぐ道路が伸びています。その道を守るのが、南大門、北大門、西大門、死者の門の4つ。
その門の中でも特に人気(というか、他はほとんど崩れてしまっている)なのが「南大門」です。
門へと続く橋、その両側には、ナーガと呼ばれる大蛇を引っ張る神様と阿修羅の像がズラーーーッと並んでいます。神話「乳海攪拌」をモチーフにした像です。
そしてこちら(写真・上)が南大門の全貌。
東西南北の4方向を向く顔。四面仏塔。
見上げると…うーん、ド迫力!
中心寺院バイヨン
アンコールトムの中心寺院「バイヨン」にやってきました。
まずは、回廊に掘られたレリーフに注目。
ここのレリーフは、アンコールワットの回廊にあるものと比較すると、カジュアルな印象です。
「キレイ」とか「美しい」というより、「面白い」。というのもここのレリーフは庶民の暮らしをモチーフにしているものが多いんだとか。
さらに歩を進めます。
タプローム遺跡ほどではありませんが、やはりここにも神秘的で退廃的な空気が漂っていますね。
そして、階段を使って、上へ。
バイヨンの中心部分は、こんな風↓↑に、四面仏塔がたくさん!!
ガイドブックによって微妙な違いがありますが、ここにはおよそ50ほどの塔があるんだそうです。尊顔の合計はなんと、173面。
ちなみに、この尊顔のモチーフは、王自身の顔説、仏教の観音菩薩説、ヒンドゥー教のシヴァ説…と諸説あるそう。
さて、バイヨンでの見どころの一つ?が、写真上の、「京唄子似の尊顔」です(笑)
現地のガイドさんは、どこで覚えたのか、必ずこう説明するんだそう。
いや、確かに似ています。
そして、この尊顔の近くにあるのが写真左の「まるで額縁のような窓」です。
ココから顔を出して記念撮影しましょう~!
ご参考までに↓グーグルストリートビューも掲載しておきます。この右側に見ているのが、額縁窓。ちょっと左を向けば京唄子がいるはずです。
…ちなみに、このアンコールトムが、わたくし女子旅ライターKが、生まれて初めて触れたアンコール遺跡でした。
そのため、ここは私にとってものすごく印象深い遺跡で、今でもその衝撃は忘れらせません。
この後、タプロームやアンコールワットでさらに感動するのですが、それはまた別のお話…。
というわけで、みなさんもぜひ、アンコールワットだけでなく、アンコール王朝最盛期の都跡アンコールトムの方にも足を延ばしてみて下さい。
色々心配だわ~、なんて方は、現地のオプションツアーがおすすめですよ♪
アンコールトムに行く 現地オプションツアー(ベルトラ)
アンコールワット、タプローム、アンコールトムをめぐるオプションツアー(ベルトラ)