わたくし旅ライターKが「死ぬまでに一度は見てみたい」と長く熱望していた世界遺産、「アンコールワット」。
前回の記事では、「そもそもアンコールワットってなあに?」という話から、遺跡を訪れる際の注意点、マナー、準備しておくことなどについてお話しました。
今回は…いよいよ遺跡の中へ。
体験レポに沿って、「知っていればもっとアンコールワットを楽しめるぜ!」っていうような見どころについてもご紹介したいと思います。
アンコールワットに入場
準備編でご紹介したように、チケットセンターで遺跡入場券をGETし、いよいよアンコールワットへ。
さて、まずは全体像を。
アンコールワットは、中央祠堂を含む5基の尖塔を、3重の回廊、そしてさらにその周りをお堀がグルリと囲んでいます。
通常は、西の塔門から入場、そのまま参道をすすみ、お堀を超えるルートで観光します。
今回ご紹介する見どころは、地図の6カ所。ガイドブックには掲載されていない独自取材ネタもあります☆
では、西の方から順にお話していきますね。
いきなり撮影タイム!北の聖池に映る「逆さアンコールワット」
先にご紹介した通り、西塔門から入場するとすぐに、大きな池が見えてきます。
ここは北の聖池、リフレクティング池。
どうでしょう。見事な逆さアンコールワットでしょ!
写真(下)はスマホで撮影。パノラマを使うとより迫力ある写真がとれます♪写真を拡大してよーく見てみると、左の方にお店なんかも見えて楽しい。
ガイドブックに掲載されている写真は、たいていここで撮影されているそうです。
「アンコールワットのへそ」十字回廊
「逆さアンコールワット」の次に紹介したいのは「アンコールワットのへそ」。
アンコールワットの中央…といえば、誰でも、5つの尖塔の真ん中、中央祠堂を思い浮かべると思うのですが、実はの十字回廊がアンコールワットの中心なんです。
地図をグーッと縮小してひいて見てみるとわかりやすいかも。
回廊が交差するの場所には、写真(上)のような茶色い石が敷かれています。
せっかくなのでここで記念撮影をしましょう!
まず、自撮り設定にしたスマホをへその上に置きます。
みんなでへそを囲むようにして、足の指でシャッターボタンをタップ!
そうすると、こんな楽しい写真が!
これは本当によい記念になります。おすすめ
江戸時代に書かれた日本人の落書き
アンコールワットのへそ、十字回廊から少し南に進むと、ちょっとほほえましい(?)おもしろスポットが。
それがコチラ!写真(下)
これは、400年前に書かれた、日本人 森本右近太夫による墨書き。
父の弔いのために仏像をおさめたことや、長く旅してきたこと、などの内容が書かれているそうなんです。実は、この時代「アンコールワット=祇園精舎」だという誤解があり、わざわざ遠くから苦労して訪れる人も少なくなかったとか。
「ほほえましい」「おもしろスポット」なんて書いちゃいましたが、とても切実で純粋な思いがあったんですね。とはいえ、落書きはダメですが。
ちょっぴり余談ですが、この落書きがあるあたりは、アンコールワットの中で唯一、当時の彩色が残っています。
よく見ると、柱の一部が朱色なんです。
建築当時、どんなに鮮やかに彩られていたのか…アンコールワットの彩色に関しては資料などには記録がないため真実はわかりませんが、思いを巡らせるだけでもワクワクしますよね。
最も神聖な場所!中央祠堂
いよいよ!アンコールワットの一番の見どころ、最も神聖な場所である中央祠堂へ。
中央祠堂へは、その周りを囲む第3回廊の東側の階段から上って入ります。
中央祠堂は、100人をめどに入場制限がかけられていて、混雑するシーズンだと行列になっています。(ちなみに私が訪れた7月はオフシーズンだったため、待ち時間は数分でした。)
注意しないといけないコトは、露出度の高い服は避けること。(マナーの点で。)
そして、月に4~5日存在する仏教の日は、中央祠堂がクローズするということ。気を付けてくださいね。詳しくはコチラの記事で。
というわけで…
第3回廊よりも13メートル高い中央祠堂に到着。すると…そこはシェムリアップ最高所*!
見渡す景色は特別なものがあります。
遠くに、アンコールバルーンの頭が見えました。素敵な眺め。
改めてみると、アンコールワットって本当に、密林の中にあるんだなぁ~…と、非日常すぎる眺めにため息。
中央祠堂には、見どころがいっぱい。
「いろんな遺跡の中でもアンコールワットのそれは特に美しい」と言われている連子窓。
一番高いのが中央祠堂です。これは、ヒンドゥー教の宇宙の中心である須弥山を模しているんだとか。
見上げると、様々な神様の彫刻が。
よく見れば、ハトもいっぱいいる(笑)
風雨によるもの?それとも宗教改変?彫刻が剥がれ落ちている部分も目立ちました。
こちら写真(下)は、安置されている仏像です。
第一回廊の南側「天国と地獄のレリーフ」
階段を下り、地上に戻ってきました。
お次に紹介するのは、多くのガイドブックで、「アンコールワットの一番の見どころ」と紹介されている「第一回廊のレリーフ」です。
これらレリーフは、アンコールワットのほか、さまざまな遺跡でも見ることができます。ただし、アンコールワットのそれは、その年代、建築様式、美術様式の点において、特に美しいとされています。
そんな中、特に面白いのが南面の「天国と地獄」のレリーフ!
ここは本当に面白いので、訪れた際は、ぜひ、どんなシーンがあるのかご自身の目で確かめてみてくださいね。
グーグルストリートビューでも、バーチャル体験が可能です。
穴場!裏アンコールワット
さまざまな見どころを楽しんだあとは、名残惜しくもアンコールワットを後に…
最後のお楽しみは、人が少ない東塔門。
写真を見ていただいたらわかる通り、ここは本当に空いています。どうやら、通常は再び西塔門から退場するみたいですね。
実は、逆にこの東塔門から入場する…という裏技的な経路も、一部ガイドさんのオススメだったりします。私も実際、初めて訪れたときのガイドさんに教えてもらった方法。
アンコールチケット(入場券)をチェックするおじさん達もヒマそうだ(笑)
2度、3度、と訪れる機会があった際は、ぜひ、いろんな経路で楽しんでみてくださいね。
それから、朝日鑑賞も人気ですので、そんな楽しみ方もぜひ。
色々心配だわ、って方は、現地のオプショナルツアーをどうぞ♡
アンコールワット見学 ランチはここで
ちょっとおまけのお話。アンコールワット遺跡見学の際、私たちが利用したのが「Khmer Angkor Kitchen Restaurant」というレストランでした。
おそらく、現地ガイドさんと提携?したりしているのかな、定番のランチスポットのようです。
価格は観光客向けですが、他のシェムリアップのレストランと同じく、何を食べてもおいしい♪
スラスラン(「王の沐浴の池」と呼ばれる巨大な池・遺跡)のほとりにあって、雰囲気も◎
ただし、店外では、物売りの子供に囲まれますので注意してくださいね。